日本と正反対のドイツ型原理

2011.12.30

ドイツ型の技能資格のシステムは、日本型雇用システムにどのような可能性を示すのか。日本型雇用システムにアメリカ型の専門職のシステムをどのように組み込むのかが課題になるのと同様、ドイツ型の技能資格のシステムを日本型雇用システムにどのように組み込むのかが課題となるのか。おそらくそうではありえない。これまでに論じてきたように、ドイツ型の技能資格と日本型の職能資格、ドイツ型の職業別労働市場と日本型の内部労働市場は、正反対の原理に立っている。

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ドイツ型の原理を否定することから、日本型の原理が成り立っているといってもよい。それは技能形成の方式やその背後の教育制度の違いだけでなく、社会の制度そのものの違いでもあるといってよい。それは制度のレベルの違いだけでなく、その背後の人々の考え方や社会の価値観の違いでもある。あえて一言でいえば、それは職業についての考え方、職業という概念の違いに基づくと思われる。職業を社会的な制度とする、そのためにそれを社会的な資格とする、そのために社会的な教育訓練機関を確立する、これがドイツ型の職業別労働市場であれば、それと正反対の制度化が日本型の内部労働市場であるといってよい。それは個々の企業を単位として、他と切り離された独自の制度化から成り立っている。




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