二期作的採用も選択肢のひとつ

2011.11.24

一橋大学、そして立教大学の試みに意味があるのは、その内容に加えて、いわゆる上位校が動いてくれたという事実です。上位校でなくとも企業を動かせることは国際教養大学が証明してくれましたが、やはり単発の現象にとどまる事実は否定できません。ほかに国際教養大学のような大学が出てくればその大学も評価されるでしょうが、それでも、いい大学がひとつずつ増えていくのにとどまるのです。その意味で上位校が動いてくれるのはひじょうにありがたいことです。

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上位校が動くことで、ほかの上位校から中堅校へと、一気に状況が動く可能性がある。変化が連鎖するのです。そうして大学から生まれたスパイラルの軌道が企業に届き、さらに学生にまで伸びてゆくことが期待できるからです。大学の授業が学生の能力を高めるものになり、その成績や評価基準が公開されたら、企業はぜひともそれを参考にしていただきたい。それは必ず企業が求める人材の発掘に役立つからです。しかし、いきなりすべてを変えるのは、現実的ではありません。まずは採用枠の一部を先送りにする、いわば二期作的な採用も方法のひとつです。大学3年、あるいは4年前期までの成績をもとに採用を決めるというやり方が、私は本来のあり方だと考えていますし、企業にとってもより大きな利益をもたらすと思っています。しかし一方で、現在のような早期採用にも一定のメリットがあることは否定できません。そして一定のメリットがあるのであれば、そのメリットを生かすのは、企業が当然すべきことだとも思っています。




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